大手金融機関が「暗号資産市場の回復」を示唆するような見解を示すたびに、SNSやLINEを通じた投資勧誘が急増する傾向があります。ChainTrackでは、こうした「強気相場ニュース」に便乗した詐欺的勧誘の手口について注意を促します。
「著名機関の予測」を装った勧誘の典型手口
詐欺グループがよく使う手口のひとつが、実在する金融機関や著名アナリストの発言を切り取り、あるいは改ざんして「今が買いどき」と誘導するものです。LINEのオープンチャットやX(旧Twitter)のDMを通じて見知らぬ相手から「有名銀行も強気予測を出した」「今すぐ参加しないと乗り遅れる」などのメッセージが届いた場合、詐欺の可能性があるとみられます。
ロマンス詐欺との組み合わせに注意
近年特に増加しているのが、SNSやマッチングアプリで親密な関係を構築した後に投資話を持ち込む「ロマンス詐欺(Pig Butchering)」との複合型です。相場が強気であるとの報道が出ると、こうした詐欺グループが「今が絶好のタイミング」として被害者を架空の取引所や偽プラットフォームへ誘導するケースが報告されています。送金後にオンチェーンで資金を追跡すると、複数の中間ウォレットを経由して混合サービスへ転送されるパターンが確認される事例もあります。
オンチェーン調査の視点から
ChainTrackがこれまで確認してきた事例では、被害者が送金したアドレスは短期間で使い捨てられ、資金が複数のチェーンをまたいでブリッジされるケースが多いとみられます。市場の強気報道は事実として存在しますが、それ自体が「安全な投資機会」を意味するわけではありません。見知らぬ相手から持ちかけられた投資話は、まず公式サイトや金融庁の登録状況を確認することを強くお勧めします。
相場の動向とは切り離して、勧誘の手口・送金先・プラットフォームの実在性を冷静に検証する姿勢が、自身を守る最善策のひとつです。
参考: CoinPost
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