SNSやマッチングアプリを起点とした「ロマンス詐欺」や「投資詐欺」による暗号資産被害の相談が、国内でも増加傾向にあるとみられます。被害に気づいた直後の行動が、その後の対応の幅を大きく左右する可能性があるため、ChainTrackでは正しい初動の手順を整理しました。
まず確認すべき3つのこと
被害に気づいたら、①送金先のウォレットアドレスとTxID(トランザクションID)、②やり取りに使ったSNS・アプリのスクリーンショット、③入金した取引所の履歴——これら3点を速やかに保全してください。ブロックチェーン上の記録は消えませんが、SNSのアカウントは突然削除される場合があります。証拠の確保はすべての対応の土台となります。
相談できる主な公的窓口
国内で利用できる主な相談先としては、警察庁の「#9110」(警察相談専用電話)、消費生活センター(消費者ホットライン188)、金融庁の金融サービス利用者相談室などが挙げられます。暗号資産交換業の登録を受けていない業者が関与しているとみられる場合、金融庁への情報提供が適切な初動の一つになり得ます。また、送金に利用した取引所(CEX)にも被害報告を行い、出金停止などの対応を依頼することが推奨されます。
オンチェーン追跡の意義と限界
送金先アドレスを起点にブロックチェーン上の資金フローを追跡することで、資金がどの取引所に流入したかを把握できる可能性があります。ChainTrackでも、TxIDを用いたオンチェーン調査の手法を解説しています。ただし、追跡によって資金が「見える」ことと、実際に「取り戻せる」ことは別の話です。資金回収には法的手続きが必要であり、自力での回収や、回収を名目とした二次的な詐欺(「リカバリー詐欺」)には十分な注意が必要です。
SNS投資勧誘への注意点
近年は、SNS上で親しくなった相手から投資を勧められ、偽の運用画面で利益が出ているように見せかけた上で出金を拒否するという手口が多数報告されています。「利益が出ているのに出金できない」「追加入金を求められた」といった状況は、詐欺の典型的なパターンである可能性が高いとみられます。少しでも不審に感じた際は、追加送金を止めることが最優先です。
参考: Chuokaikei
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