国内調査によると、暗号資産ユーザーの55.6%が詐欺や詐欺未遂を経験したとみられることが明らかになった。2人に1人以上が何らかの不正アクセスや詐欺的勧誘に直面している計算となり、暗号資産市場における詐欺リスクの高さが改めて浮き彫りとなった形だ。
特に多い「SNS経由のロマンス詐欺」と「なりすまし送金」
ChainTrackの分析では、被害報告の中でも特に目立つのが、SNSを起点としたロマンス詐欺(いわゆる「Pig Butchering(豚の屠殺)」)と、著名人・取引所をかたるなりすまし詐欺の2類型とみられる。前者は交流サイトで信頼関係を築いたのちに偽の投資プラットフォームへ誘導し、少額の「成功体験」で信頼を積み上げてから大口送金を促すのが典型的な流れだ。後者はフィッシングリンクや偽サポートアカウントを使い、シードフレーズや秘密鍵を奪取しようとする。
オンチェーンで見えてくる資金の動き
詐欺が成立すると、被害資金は多くの場合、複数のウォレットアドレスを経由したのち、海外の取引所や分散型プロトコルへと転送される可能性がある。ChainTrackがオンチェーンデータで確認できる範囲では、中間ウォレットの滞在時間が短く、ミキシングサービスやブリッジを使って痕跡を薄めるケースが多いとみられる。送金後の早期追跡が重要とされるのはこのためだ。
被害を防ぐための3つのチェックポイント
①SNSで知り合った相手から投資を勧められた場合は、公式サイトのドメインを独自に調べる。②取引所や有名人の「公式アカウント」とされるものは、フォロワー数だけでなく認証バッジや開設日を確認する。③送金前にウォレットアドレスをブロックチェーンエクスプローラーで検索し、過去の不審な取引履歴がないかを確認する習慣をつける。被害に遭ったと気づいた際は、速やかに取引所のサポートへ連絡し、トランザクションハッシュを保存しておくことが後の対応に役立つ可能性がある。資金の回収を保証するものではないが、早期対応が選択肢を広げることにつながり得る。
参考: PR TIMES
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