2025年、暗号資産市場全体から約318兆円相当の時価総額が失われたとの試算が報じられています。ビットコインが節目とされてきた7万ドルを割り込み、大手機関投資家による売りも観測されるなか、個人投資家の不安心理は高まっています。ChainTrackが注視するのは、こうした「相場の急落局面」が詐欺被害を生みやすい温床になるという点です。
急落期に急増するSNS・ロマンス詐欺の手口
過去の事例を振り返ると、相場が大きく下落した直後には「損失を取り戻せる投資話」を装ったSNS型・ロマンス詐欺が増加する傾向があるとみられます。具体的な手口としては、①SNSやマッチングアプリで親密な関係を築いた後に「高利回りの暗号資産運用」を紹介する、②著名機関やインフルエンサーを装い「今が底値の買い場」と誘導する、③偽の運用画面でいったん「含み益」を見せてから追加入金を促す——といったパターンが報告されています。
オンチェーン追跡からわかること
詐欺に使われた資金のオンチェーン動向を分析すると、入金後すぐに複数のウォレットに分散され、DEXやブリッジを経由してトレースを困難にする手法がとられる可能性があります。相場急落時は正規取引所でも出金制限や混雑が起きやすいため、「出金できない=詐欺の可能性あり」と早期に気づくことが重要です。不審な取引が疑われる場合は、TxID(トランザクションID)を保存しておくことが、後の調査・相談において有効な記録となります。
被害を防ぐための確認ポイント
市場が荒れているときほど、「損失回復を約束する話」には疑いの目を向けてください。送金前に①相手のウォレットアドレスをブロックチェーンエクスプローラーで確認する、②金融庁の無登録業者リストを照合する、③第三者(家族・専門家)に相談する——の3点を実践するだけで、被害リスクを大きく下げられる可能性があります。資金の回復は容易ではなく、被害後の対応には限界もあります。まず「送金しない」判断が最大の防御です。
参考: Yahoo!ニュース
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