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FaceTimeを悪用したSNSロマンス詐欺で暗号資産被害が急増

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SNS上で親密な関係を築いたあと、ビデオ通話アプリ「FaceTime」を使って信頼感を演出し、暗号資産(仮想通貨)の送金や投資名目での入金へと誘導する詐欺の手口が、国内外で相次いで報告されています。「顔が見える」という安心感を逆手に取ったこの手法は、従来のロマンス詐欺よりも被害者が気づきにくい点が特徴とみられており、40〜60代を中心に被害が広がっている可能性があります。

何が起きているのか

この手口では、まずInstagramやX(旧Twitter)、マッチングアプリなどのSNSを通じて接触が始まります。数週間〜数ヶ月かけてメッセージをやり取りし、相手への信頼感が高まったタイミングで「FaceTimeで話しましょう」と誘導するケースが多いとみられます。ビデオ通話によって「本物の人間と話している」という確信を持たせた上で、「私も稼いでいる暗号資産投資を紹介したい」「一緒に運用しませんか」などと勧誘し、特定のウォレットアドレス(暗号資産の送金先となる口座番号に相当)や偽の取引プラットフォームへの送金を促すとされています。

オンチェーン(ブロックチェーン上の取引記録)を分析すると、被害資金は送金直後に複数のウォレットへ細かく分散され、その後DEX(分散型取引所)やミキサーと呼ばれる資金混合サービスを経由して追跡が困難になるパターンが多く確認されています。こうした資金の動きは、組織的な詐欺グループが関与している可能性を示唆しています。

FaceTimeを使う理由と手口の特徴

従来のロマンス詐欺はテキストやメールのみのやり取りが多く、「顔が見えない」ことへの不安から被害者が踏みとどまるケースもありました。しかしFaceTimeを活用することで、詐欺グループは「顔が見えた=安全」という心理的バリアを崩しにきているとみられます。実際には、AIによるリアルタイム顔変換技術(ディープフェイク)を使って別人に成りすます事例も海外で報告されており、「顔が見えても信用できない」という認識が求められます。また、会話の流れの中で「投資の成功体験」を繰り返し語ることで、被害者の判断力を徐々に低下させる心理的誘導も特徴の一つです。

被害に遭わないための注意点

SNSで知り合った相手から暗号資産への投資を勧められた場合は、まず立ち止まることが重要です。①紹介された取引プラットフォームのドメインや運営会社を必ず独自に調べる、②送金先ウォレットアドレスをブロックチェーンエクスプローラー(取引履歴を誰でも確認できる公開サービス)で確認する、③家族や第三者に相談してから判断する、という3つのステップを踏むことが有効とされています。また、被害に遭った可能性がある場合は、送金に使った取引所のサポート窓口への速やかな連絡と、警察庁サイバー犯罪相談窓口や金融庁への届け出が推奨されます。

まとめ

FaceTimeを使ったビデオ通話で信頼感を演出し、暗号資産投資へ誘導するSNSロマンス詐欺が拡大している可能性があります。「顔が見えた」だけでは相手の身元を確認したことにはならず、AIによる成りすましリスクも高まっています。SNSで知り合った人物から投資を勧められた際は、送金前に必ず複数の手段で情報を検証してください。

参考: Crypto Trillion


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