暗号資産市場で急落・暴落が起きるたびに、その混乱を悪用した詐欺行為が増加する傾向があるとみられます。ChainTrackでは、特に「SNSを起点としたロマンス投資詐欺(Pig Butchering)」において、相場の急落局面が巧みに利用されているケースを多数確認しています。
暴落局面で詐欺師が仕掛ける典型的な手口
詐欺の流れとして多く報告されているのは、まずSNS上で親密な関係を築いた後、「今がチャンス」「暴落した今こそ買い時」という言葉で特定の偽投資プラットフォームへ誘導するパターンです。被害者は「プロのアドバイスに従えば損失を回避できる」と信じ込まされ、追加入金を繰り返すことになります。この手法では、相場の実際の動きが「説得材料」として利用されている点に注意が必要です。
オンチェーンで見えてくる資金の動き
こうした詐欺で集められた資金は、ブロックチェーン上でトランザクションを辿ることで、一定のパターンが確認できる場合があります。複数の中間ウォレットを経由した後、海外の取引所や分散型プロトコルへ流出しているとみられるケースが多く、早期の通報と記録保全が追跡の精度を左右します。ただし、これはあくまで傾向の話であり、個別の事案によって状況は大きく異なります。
被害を防ぐための確認ポイント
①SNSで知り合った相手から投資を勧められたら、まず立ち止まる。②勧められたプラットフォームの金融庁登録状況を必ず確認する。③「暴落中だから今すぐ入金を」という急かし文句は、詐欺の典型的な誘い文句とみてよいでしょう。④入金前にウォレットアドレスや取引所名を検索し、詐欺報告がないかを調べることも有効です。
被害が疑われる場合は、トランザクションハッシュや送金記録を保全したうえで、警察の相談窓口や金融庁の消費者窓口への相談を検討してください。資金の回収を保証するサービスには十分な注意が必要です。
参考: Diamond
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