2025年6月23日、札幌市厚別区の北洋銀行大谷地支店で、83歳の男性がSNS型投資詐欺の被害拡大を免れた事案が報じられた。男性はSNSで知り合った「投資仲介業者」を名乗る人物から「130万円に増えた」と告げられ、追加の現金20万円を暗号資産運用名目で引き出そうとしていたとみられる。すでに4万7500円を振り込んだ後だったが、銀行員が異変を察知し、被害の拡大を未然に防いだ。
典型的な「SNSロマンス型・投資誘導型」の構造
今回の事案は、ChainTrackが継続的に観測するSNS型投資詐欺の典型的な構造に合致するとみられる。まずSNSやメッセージアプリで接触し、信頼関係を築いた後に「好条件の投資案件」へ誘導する。初期の少額入金で「利益が出ている」と見せかけ(実際には架空のダッシュボード等を用いる手口が多いとされる)、徐々に送金額を増やさせるパターンだ。暗号資産は送金が速く、国際的に追跡が難しい面があるため、詐欺グループに悪用されやすい特性がある点は留意が必要だ。
「増えている」は要注意サイン
「投資で資産が増えています」という報告は、被害者を安心させ追加送金を促す常套手段とみられている。実際の資産運用では、SNS経由で知り合った相手が一方的に運用成果を報告するようなケースは極めて不自然であり、詐欺の可能性を強く疑うべきシグナルといえる。特に高齢の方は、家族や銀行窓口に相談する前に送金しないよう呼びかけたい。
銀行の「水際対策」が果たす役割
今回のように銀行員が不審点を察知して声をかけるケースは、被害防止において非常に重要な役割を担っている。金融機関における高齢者への声かけ対応は、制度的な詐欺防止策として各地で広がりつつある。もし窓口や家族から「その取引は大丈夫ですか?」と聞かれた場合は、立ち止まって確認することを強く推奨する。
被害に遭ったかもと思ったら
すでに送金してしまった場合でも、速やかに金融機関・警察(相談窓口:#9110)・消費者ホットライン(188)へ連絡することで、状況に応じた対応が取れる可能性がある。資金の回収が保証されるわけではないが、早期の相談が重要であることは各機関も強調している。ChainTrackでは引き続きSNS型投資詐欺の手口と対策情報を発信していく。
参考: Hokkaido Digital
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