仮想通貨詐欺の手口は年々巧妙化しており、SNSや通話アプリを入口に被害が広がるケースが後を絶たない。ベトナム国内メディアが報じた事例では、突然の電話から始まり、Telegramグループへのリダイレクトとアプリのダウンロードへと誘導されるパターンが確認されている。このフローは、日本国内でも報告される「豚の屠殺(Pig Butchering)」型詐欺と構造的に酷似しているとみられる。
典型的な誘導プロセス
①SNSや電話で接触し信頼関係を構築→②専用グループや偽投資アプリへ誘導→③グループ内で「成功事例のスクリーンショット」を演出して信頼させる→④少額の利益を一度払い出して安心させ、大口の入金を促す→⑤出金を求めると「追加手数料」「税金」名目で更なる送金を要求する。
ChainTrackがオンチェーンデータで観察する限り、こうした詐欺グループが使用するウォレットは、被害者からの入金を受け取った直後に複数の中間アドレスへ細分化し、DEXやミキサーを経由してトレースを困難にする傾向があるとみられる。資金移動のスピードは数分〜数時間程度のケースも多く、早期通報の重要性が際立つ。
なぜ被害が繰り返されるのか
「グループ内の賑わい」「実績スクリーンショット」はすべて演出である可能性が高い。参加者の多くはサクラか、すでに被害を受けた別の被害者とみられる。また、ロマンス詐欺と組み合わせた手口では、感情的なつながりが判断力を低下させるとされており、被害に気づくまでに時間がかかるケースが目立つ。
疑わしいと感じたら
①送金前に立ち止まり、第三者に相談する。②国内では警察庁のサイバー犯罪相談窓口や金融庁の情報提供窓口を活用できる。③使用したウォレットアドレスやTxIDはメモして保管する。追跡調査の手がかりになる可能性がある。資金の回収を保証することはできないが、早期の記録と通報が重要な第一歩となる。
参考: Vietnam
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