2025年、北海道・札幌市内の40代男性がSNSを通じた投資勧誘により、暗号資産(仮想通貨)約900万円相当をだまし取られたと警察に届け出た事案が報告された。同署はSNS型投資詐欺事件とみて捜査を進めているとされる。
SNS型投資詐欺の典型的な手口
ChainTrackがこれまでに収集してきた事例と照らし合わせると、今回の被害はいわゆる「SNSロマンス型投資詐欺(Pig Butchering)」の構造に近い可能性がある。この手口では、まずSNS上で親密な関係を構築し、信頼を得た後に「有利な投資案件」へと誘導するパターンが多くみられる。被害者が送金するのは正規の取引所から犯行グループが管理しているとみられるウォレットアドレスへであり、オンチェーン上では送金履歴が残る点が特徴だ。
900万円という被害額の重さ
900万円相当という金額は決して珍しくない。国内の類似事案では数百万円から数千万円規模の被害が複数報告されており、被害者が「まず少額の利益を確認させられる」段階を経て徐々に入金額を増やしてしまうケースが多いとみられる。この「利益確認」のプロセス自体が、被害者の疑念を払拭するための演出である可能性が高い。
被害に気づいたときにできること
送金先ウォレットアドレスやトランザクションID(TxID)は、被害届提出時に警察へ提供できる重要な証拠となりうる。取引所の出金履歴・送金アドレスのスクリーンショットを速やかに保全することが推奨される。また、国内取引所が絡む場合は取引所のサポート窓口への報告も選択肢の一つだ。ただし、資金の回収が保証されるものではなく、早期の証拠保全と捜査機関への相談が現実的な対応といえる。
ChainTrackでは引き続き、SNS型投資詐欺に関するオンチェーン情報の分析と注意喚起を続けていく。身に覚えのある誘いには、まず立ち止まって確認することが被害防止の第一歩となる。
参考: Hokkaido Digital
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