GMOコインをはじめとする国内主要取引所が、利用者への注意喚起を強化している。背景にあるのは、「国際ロマンス詐欺」と「偽投資スキーム」を組み合わせた手口の拡大だ。SNS上で親密な関係を築いてから暗号資産の投資話へ誘導するこの手口は、「ピッグ・ブッチャリング(Pig Butchering)詐欺」とも呼ばれ、国際的に被害が拡大しているとみられる。
典型的な手口の流れ
まず、InstagramやX(旧Twitter)、マッチングアプリなどを通じて接触し、数週間〜数か月かけて信頼関係を構築する。その後、「海外在住の知人が高利回りの投資プラットフォームを紹介してくれた」などと語りかけ、被害者を偽の取引サイトへ誘導するパターンが多く報告されている。当初は少額の「利益」を引き出せるよう見せかけることで信頼を深め、最終的に多額の入金を促して資金を持ち去るとみられる。
オンチェーンで見えてくること
ChainTrackの視点から補足すると、こうした詐欺グループはいったん資金を受け取ると、複数のウォレットを経由してミキシングサービスやDEXへ送金し、追跡を困難にしようとする傾向がある。送金先のオンチェーンデータを確認すると、同一の詐欺グループとみられるアドレスが複数の被害者から資金を集約しているケースも観測されている。ただし、これらはあくまで状況証拠であり、断定的な結論を導くには慎重な検証が必要だ。
被害を防ぐためのポイント
①面識のないSNSアカウントからの投資の提案は、いったん立ち止まって第三者に相談する。②紹介されたプラットフォームが金融庁の登録業者かどうかを必ず確認する。③「少額で試してみよう」という誘いにも注意が必要で、最初の成功体験が信頼構築の罠になりえる。④取引前にトランザクション先のアドレスを無料のブロックチェーンエクスプローラーで確認する習慣をつけることも有効だ。
被害に遭った可能性がある場合は、警察(#9110)・国民生活センター(188)・金融庁への相談を早期に検討することが望ましい。資金回復の保証はできないが、被害状況の記録と早期の届け出は、その後の対応において重要な意味を持つ可能性がある。
参考: GMOコイン
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