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米国の暗号資産詐欺が年間1.7兆円超、SNSロマンス詐欺の手口と日本への波及を解説

被害事例

米国では暗号資産(仮想通貨)を悪用した詐欺による被害が年間1.7兆円を超えたと報じられており、日本国内でも約200億円規模の被害が確認されているとみられます。ChainTrackではこの背景にある構造的な問題を独自の視点から整理します。

「ピッグバッチャリング」と呼ばれるロマンス投資詐欺の実態

被害の中心を占めるとみられるのが、SNS上で恋愛感情を装って接触し、偽の投資プラットフォームへ誘導する手口です。英語圏では「Pig Butchering(豚の屠殺)」とも呼ばれ、被害者を数週間〜数ヶ月かけて信頼させた後、まとまった資金を入金させて出金を拒否するパターンが典型的です。最初は少額の「利益」を見せることで信頼を積み上げる点が特徴的で、被害者が詐欺と気づきにくい構造になっている可能性があります。

AIの普及が詐欺組織の巧妙化を後押しか

生成AIの普及により、自然な日本語・英語でのチャットや、本物に近い偽サイトの構築コストが大幅に下がっているとみられます。これにより、かつては語学力や技術力が障壁だった詐欺組織の参入ハードルが下がり、被害件数の増加につながっている可能性があります。オンチェーン上では、被害資金がミキサーやチェーンブリッジを経由して複数の匿名アドレスに分散されるケースが多く、追跡が困難になる傾向があります。

ChainTrackからの注意喚起

SNSやマッチングアプリで知り合った相手から投資を勧められた場合は、まず立ち止まることが重要です。「利益が出ている」という画面だけでは実態は確認できません。入金前にプラットフォームの登録状況(金融庁の無登録業者リストなど)を確認し、少しでも不審な点があれば信頼できる第三者や消費生活センターへの相談をご検討ください。資金の回復については、状況により大きく異なるため、過大な期待は禁物です。

参考: Nikkei


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