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SNS・ロマンス詐欺で米国の仮想通貨被害が1兆円超、日本でも200億円規模に

被害事例

米国では暗号資産を悪用した詐欺被害が急拡大しており、ロマンス詐欺(いわゆる「Pig Butchering(豚の屠殺)」とも呼ばれる手口)を含む詐欺の被害総額は年間1.7兆円を超えるとみられています。日本経済新聞の報道によれば、日本国内でも200億円規模の被害が確認されている可能性があります。

SNS起点のロマンス・投資詐欺の典型的な流れ

ChainTrackが複数の公開情報を分析したところ、被害の典型的なパターンとして次のような流れが確認されています。①SNSやマッチングアプリを通じて接触し、数週間〜数ヶ月かけて信頼関係を構築する。②「高利回りの投資案件がある」として、偽の取引プラットフォームへの誘導が行われる。③少額の「成功体験」を演出した後、まとまった資金を送金させる。④出金を申請すると「税金」「手数料」などを口実に追加入金を求められ、最終的に連絡が途絶える。

AIの活用で手口が巧妙化している可能性

近年はAI技術の普及により、詐欺グループが自動化されたメッセージや合成音声・映像を活用しているとみられます。これにより、以前は不自然だった日本語でのやり取りが流暢になり、被害者が詐欺と気づきにくくなっている可能性があります。オンチェーン分析の観点では、詐欺グループが複数のウォレットアドレスを経由して資金をミキサーや海外取引所へ転送するケースが多く観察されており、追跡が困難になる傾向があります。

被害に遭った可能性がある場合の初動対応

もし不審な送金を行ってしまった場合、まずトランザクションID(TxID)を記録・保全することが重要です。その上で、利用した取引所のサポート窓口への報告、警察庁サイバー犯罪相談窓口や国民生活センターへの相談を検討することが推奨されます。資金の回収については保証できるものではありませんが、早期の記録保全と相談が状況改善につながる可能性があります。

ChainTrackでは引き続き、オンチェーンデータに基づいた詐欺手口の分析と注意喚起を行ってまいります。

参考: Nikkei


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